リーヴァイさんの音楽には運命を変える力があります。
ー井上芳雄(ミュージカル俳優)


リーヴァイさんの音楽には運命を変える力があります。僕も人生を変えられた一人です。本書の「エリザベート」やウィーン初演時のエピソードには驚きました。そんなにも酷評だったとは! リーヴァイさんが自分の信じる道を進んだことと、シシィが自分だけの生き方を求める姿が重なります。その音楽の魔術の秘密が、垣間見らえる一冊です。



『エリザベート』などで知られる世界的音楽家シルヴェスター・リーヴァイ氏の誕生80年を記念して著された自伝。


幼少期から青年期、グラミー賞を受賞したディスコ音楽時代、ハリウッド映画音楽時代(『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』『コブラ』『ホット・ショット』など)を経て、ミュージカル音楽での数々の功績をたどり、現在に至るまでを振り返ります。氏が個人所有する貴重な写真の数々も注目です。



数多くの「出会い」と「物語」と「音楽」の融合の中に、彼の生涯と成功を読み解くカギが潜んでいる。
ー大井知範(あとがきより抜粋)


本書は、音楽家シルヴェスター・リーヴァイの知られざる生涯を振り返る自伝である。この偉大な音楽家が手がけた作品の魅力が何に由来するのか、その源泉に迫った読み物でもある。本書を通じて彼の生きざまと素顔に触れてみると、改めて彼の比類なき才能に気付くことになる。例えば、彼の音楽が持つ雄大さと繊細さと奥深さである。シルヴェスター・リーヴァイは、単に音楽を作り、それを人に聴かせる作曲家ではない。美しい旋律や音色で人々を魅了するだけの音楽家でもない。彼の真骨頂は「音楽で物語を語る」ことにある。多様な音楽ジャンルを組み合わせた雄大さと、それぞれが繊細で深みのある楽曲によって、彼は舞台上で展開される物語に「流れ」を与え、劇的で深みのあるドラマ性を刻み込む。その稀有な才能は、彼をよく知る人々が本書の中で口々に語っているとおりである。

では、なぜ彼にはそれができるのか。生まれながらの才能か。絶え間ない努力の賜物か。もちろんそうした才能や努力も不可欠の要素であろう。しかし本書を読み進めるなかで見えてくるものがある。それは、彼の人生そのものがさまざまな「物語」で構成され、それらの複合的なつながりとドラマチックな展開の中で進行していた事実である。大戦直後の激動に見舞われた幼少時代の物語、家族との感動的なエピソード、十六歳で故郷を去り世界に羽ばたく冒険物語、ミヒャエル・クンツェ氏との友情物語、妻との愛の物語、ハリウッドにおけるアメリカンドリーム、そして新天地ミュージカル界でのサクセスストーリー。こうした数多くの「出会い」と「物語」と「音楽」の融合の中に、彼の生涯と成功を読み解くカギが潜んでいる。




お知らせ


【第1版】お詫びと訂正:196ページ右上の写真の説明文で、原書どおり「2020年」と翻訳されておりますが、正しくは「2002年」となります。謹んでお詫び申し上げます。


2025年10月9日(木)HMV SHIBUYAにて「音のある人生」先行発売トークイベントを開催いたしました。





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監修:シルヴェスター・リーヴァイ

音楽史に名を刻んだ作曲家。旧ユーゴスラヴィアの町で育ち、十六歳の時にヨーロッパで最も成功したショーオーケストラのメンバーとして演奏活動に従事。ミヒャエル・クンツェとともにディスコ音楽の賛歌「フライ・ロビン・フライ」を作曲しグラミー賞を受賞する。ディスコ時代の終焉後ハリウッドへ渡り、エルトン・ジョンや数多くの大作映画のために楽曲を作る。ヨーロッパへ戻り活動のフィールドはミュージカルへ。『エリザベート』『モーツァルト!』『レベッカ』『ベートーヴェン』といった名作を次々と世に出す。この時代に最も成功を収めた作曲家の一人である。


著者:カール・ホーエンローエ

テレビ司会者、ディレクター、オーストリア最大のレストランガイド編集者、コラムニスト、作家。生まれつき歴史に関わる題材に関心を持つ。ホーエンローエ・シリングスフュルスト侯爵家の生まれでヨーロッパの旧王家や現存王家の多くと親交がある。


訳者:大井知範

清泉女子大学総合文化学部教授。博士(政治学)。オーストリア・ハプスブルク史、ドイツ近代史、国際関係史を専門とする。近年は歴史ミュージカル論に関心を持ち大学や市民講座でその楽しさを伝える。





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