■概要
都会での生活を捨て去り、サンタクルーズで念願の海辺での生活を始めた一人のサーファーが、カリフォルニアの神々しい海で体験した自然の神秘、そして波に乗ることの意味とは?
社会をドロップアウトし、カリフォルニアのサンタクルーズで海辺の生活を始めた一人のサーファーの1年間。自分が見つけた〈ポイント〉に対する愛情、サーフィンを通して出会った仲間たちの光と影、地元の人たちとの触れ合い、周辺の環境や海の中の生き物たち、刻々と変化する海の様子、といった日々の生活が克明に綴られている。彼がカリフォルニアの波に乗ることで知った大切なものとは?
■主な内容
秋
第一章:海辺へ
第二章:クロニクル
第三章:サンクチュアリ
第四章:ダナ、メルヴィル、ロンドン
第五章:ヴィンスとの出会い
第六章:サーフボード
第七章:海の殺し屋
第八章:嵐
第九章:波
第十章:サーファーの孤独
第十一章:はかない永遠
第十二章:宇宙からの贈り物
第十三章:波の旅人
冬
第十四章:ノスタルジア
第十五章:ルール
第十六章:プレイ
第十七章:ウォーターマンの宿命
第十八章:サーフィン・ウィドウ
第十九章:傷
第二十章:終わらない夏
第二十一章:ビッグウェーブ
春
第二十二章:ポイント
第二十三章:失意の放浪者
第二十四章:心の聖域
第二十五章:水の宣告
本文中に登場するサーフィン用語解説
著者プロフィール
ダニエル・デュエイン
1967年生まれ。カリフォルニア州サンタクルーズに暮らし、執筆活動とサーフィンを続けている。本書の他に『Lighting Out A Vision of California and the Mountains』『Looking for Mo』などの著作がある。また、ロサンゼルス・タイムス・サンデー・マガジンやサンフランシスコ・エグザミナー、アウトサイド・マガジン等にも作品を発表している。
訳者略歴
東 理夫(ひがし・みちお)
1941年、大阪生まれ。作家。音楽評論、ミステリー評論などを経て、85年に『スペンサーの料理』(共著)で、日本冒険小説協会エッセイ賞を受賞。翌86年、『あの車に逢いたい』で小説家としてデビュー。アメリカ文化、音楽、食と、さまざまな分野で執筆活動をしている。近著に『1912年オリンピック、あの夏の男たち』『ケンタッキー・バーボン紀行』などがある。