character illust:丹地陽子
世界500万部突破!
ロマンス・ミステリーの大本命ついに邦訳!
いわれなき莫大な遺産の相続人に指名された不遇の少女、エイブリーが、その謎を追う。
シリーズ累計世界500万部(全米400万部)突破!映像化権をAmazon PrimeとSony Picturesが獲得。ジェニファー・リン・バーンズによるロマンス・ミステリ―「相続ゲーム」シリーズがついに邦訳スタート。母は亡くなり、父親は蒸発してどこにいるか分からない。女子高生エイブリーのたった一つの希望は、残りの高校生活を消化し、奨学金を獲得して外の世界に飛び出すことだった。ところが見ず知らずの大富豪の遺言状で自身が莫大な遺産の相続人に指名されたことから、エイブリーの人生は風雲急を告げる。大富豪一族を巡る陰謀、相続人候補となるはずだった個性豊かな4人の御曹司たちとのスリリングかつときめく駆け引き、そして、秘密の通路や仕掛けだらけの大豪邸を舞台に遺産を巡る謎解きが展開する、ロマンス・ミステリー超大作です!
亡き大富豪が遺した
暗号の数々を解読せよ!
なぜ見ず知らずの大富豪トバイアスはエイブリーを相続人に指名したのか。その真意は屋敷じゅうに隠された暗号やパズルに秘められているはず……。エイブリーと御曹司たちはその謎に挑むも、トバイアスにより常に増改築され続け、もはや迷宮と化した屋敷がそれを阻む!
パパラッチや
自称友人たちから逃げ切れ!
いきなり女子高生大富豪となったエイブリーに世間は興味津々。ゆく先々でパパラッチに追いかけまわされ、そして自称友人たちがエイブリーたちの個人情報を漏洩しまくろうとする!はたしてエイブリーは大切なものを守り抜くことができるのか?
敵か味方か?
一族の真意を探れ!
トバイアスの遺産のほぼすべてはエイブリーに相続された。つまり、トバイアスの娘や孫にはほとんど遺されなかったことになる。エイブリーに対してホーソーン一族たちは何を考えるのか?そんな住人たちと、一年間同じ場所で過ごすことなどできるのか?!
麗しの御曹司たちの
魅力に抗え!
本来なら遺産相続候補だったホーソーン家の四人の御曹司たち。個性豊かな御曹司たちは、それぞれの思惑でもってエイブリーに関わろうとする。端麗系、美男子、個性派、そしてカウボーイ!麗しの御曹司たちの魅力にエイブリーは惑わされずにすむのか?!
まんが:えのみちプロダクション
主な登場人物
グラムス姉妹
コネチカット州に住む母親違いの姉妹
エイブリー・カイリー・グラムス
コネチカット州に住む十七歳の女子高生。「九十八点じゃなくて八十点でいいから、そのぶんの労力でバイトのシフトを増やす」。そんな効率的な思考を持つ半面、いざとなったら度胸満点の行動力を見せる。見ず知らずの億万長者の遺言により、自身が相続人になったことから人生が急展開!
リビー・グラムス
エイブリーの姉(二十四歳)。パンクとゴスファッションを愛する老人介護施設の職員。「二年前にママが死んで、まだ未成年のわたしをリビーが面倒みるといいだしたときは誰もがビックリした。リビーはまだ若いし、生活もギリギリだったから。でも、それがリビー。愛情にあふれてる」(エイブリー談)
ホーソーン四兄弟
大富豪トバイアスの四人の孫。父親は全員違う
グレイソン・ダベンポート・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人で、母の期待を背負った冷静沈着な次男(十九歳)。家族思いの一面を持ち、突然現れたエイブリーを疑う。「わたしは、家族を守るためならなんでもする。君がここでどんなゲームをしようとも、どんなに長くウソをつき続けようとも……必ず真実を突きとめる」
ジェイムソン・ウィンチェスター・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人。謎解きが好きな奔放な三男(十八歳)。一夜にして相続人となったエイブリーに興味を持ち、一緒に祖父トバイアスが遺した謎に挑む。「ぼくは、君がおじいちゃんの最後の謎かけだって、解かなくちゃいけない最後のパズルだって思ってるんだ」
アレクサンダー・ブラックウッド・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人で愛称はザンダー。気まぐれで自由人の四男(十六歳)。天才肌で発明好きで、一族のビジュアル担当を自負するが身だしなみは全然気にしない。「ぼくってさ、人間ピタゴラ装置なんだ。簡単なことをやたら複雑な方法でやる傾向にある」
ナッシュ・ウェストブルック・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司四兄弟の長男(二十五歳)。相続については達観し、状況を見守るカウボーイ。なぜかリビーのことを気に掛ける。「オレは金は欲しくない。欲しいと思ったこともない。オレからすれば、こんなもん、報いを受けて当然のヤツらを宇宙がからかってるみたいなもんだ」
その他の登場人物
ホーソーン家の人々
テキサス州の通称ホーソーンハウスの住人たち
トバイアス・タッターソール・ホーソーン
七十八歳で死去。莫大な遺産をエイブリーに譲った、全米で九番目に裕福な大富豪。ゲームやからくりをこよなく愛していた。
ナン
トバイアスの義理の母。ザンダー曰く「この屋敷の伝説のオンナ」
スカイ・ホーソーン
トバイアスの娘で四兄弟の母親。奔放なふるまいで周囲を振り回す
ザラ・ホーソーン・カリガリス
トバイアスの娘。スカイの姉。エイブリーを敵視する
ティア・カリガリス
ザラの二番目の夫コンスタンティンの姪。エイブリーと同じ学校に通う
トビー・ホーソーン
トバイアスの息子。若いころに事故死したらしい
ラフリン夫妻
ホーソーン家に古くから仕え、身の回りを世話している
エミリー・ラフリン
ラフリン夫妻の孫。姉妹の姉。十七歳のときに死去
レベッカ・ラフリン
姉妹の妹。エイブリーと同じ学校に通う。おとなしく内気な性格
エイブリーを取り巻く人々
ジョン・オーレン
ホーソーン家の警備隊長。現在はエイブリーを警護している
アリサ・オルテガ
マクナマラ・オルテガ・アンド・ジョーンズ法律事務所の弁護士。相続人であるエイブリーをサポートする
リッキー・グラムス
グラムス姉妹の父。現在はミシガン州で酒浸りの毎日
ドレイク
リビーの元カレ。暴力的で姉妹につきまとう
マキシーン・リュウ
遠隔地に住むエイブリーの親友。愛称はマックス。アジア系のしつけが厳しい家庭に育つ
人物相関図
第2巻『ホーソーン家の遺産(仮)』2025年末
第3巻『最後の賭け(仮)』2026春 順次刊行予定!
書店員さまからのコメント!
“ジェットコースター・ミステリー”のお手本のような快作。三部作だそうで、第二弾がまちどおしい!
代官山 蔦屋書店 間室道子さん
「”女子高生がとつぜん大富豪の遺産相続人に!”なんて、子供向けのお話だわねえ」とお思いでしょう。しかし、これはシビアな現実に彩られた、大人が読むべきミステリーでもあるのだ。
まず、桁が違う。お話によくある「夢のような相続」の相場がいくらかわからないが、78歳で亡くなったテキサスの大金持ちは、遺言状に「義理の母に毎年10万ドルの年金」「娘二人には私が死亡した時彼女らが抱えている借金を完済してやりそのあと1回限りで5万ドル」など書いたあと、残りすべてをコネチカットにいる17歳の女の子に譲渡、とした。
住んでいるのはおんぼろ自動車のなか。とにかく早く奨学金を手にして大学に行きたい。そのためには目立たないのがいちばん。自らを「壁紙」「透明人間」と位置付けていたこの子は、462億ドル、日本円で6兆ぐらいを相続する。
面白いのは、なんでこんなことになったのか、彼女にさっぱりわからないこと。「まあ、あの以前親切にしてあげたご老人がお金持ちだったの?!」てな話ではないのだ。少女はこの人の名前を知らず顔の記憶もない。また、早い段階でわかるしそんな単純なオチではないので書いてしまうが、隠し子とか隠し孫でもない。
億万長者ぶりは物語のあちこちに出てくる。私が気に入っているのはホテルの場面だ。テキサス初日の夜、女子高生は手ごろな宿をお願いするのだが、お世話係として登場した若い女性弁護士が手配したのは超高級ホテル。こんなところには泊まれません、と言うと、弁護士はあることを言い放つ。
閑話休題、舞台は財団運営と寄付文化が根付いたセレブ社会。そこにかかわり、毎年1億ドル=148億円を動かすことになる少女は多くを学ばねばならない。たとえば彼女には、あの人にいくらか、と気にかけている存在がいるが、ある人物から”個人に金を与えることはほとんど意味がない”と諭される。少女は、自分は「誰か」ではなく「世界」に責任があるのだ、と思い知る。
そして押し寄せるパパラッチ。脅迫、誘拐の危険もある。今後は一生ボディガードつきの生活だ。本書は、アメリカで巨富を持つとはどういうことなのかを教えてくれる、バリバリの社会派なのである。
もちろんエンタメ作品としての面白さもばつぐん。大富豪には四人の孫がおり、全員男の子で、彼女と同じくらいの年齢。性格はぜんぜん違うが皆ハンサムでおそろしく頭がいい。なぜなら、毎週土曜日におじいさんが彼らを集めて謎かけやらパズルやらを出し、競わせていたからだ。
というわけで、孫たちは自分たちの家の財産をほぼ全額手にした女の子に嫌がらせはしない。代わりに仕掛けるのはゲームだ。たとえば鍵の問題。
正面玄関の外にいる彼女に、家の中からイケメンのひとりが封筒をよこす。中には百本近くの鍵。デザインも大きさも素材も違うアンティーク。法律上の義務として鍵は渡さねばならない。だが「正しい1本だけを」という決まりはどこにもないのだ!
だがこの娘には数学の才能があり、チェスが得意だった。彼女は正解を見つける。かつての四人の誰よりも早く。そう、このゲームは以前老人が孫たちに・・・。
女子高生自身、そして亡き富豪の家族たちの人間関係の複雑さが絶妙で飽きない。作者はヤングアダルト小説をいくつも書いて来たアメリカのベストセラー作家だそうだが、よくもまあ次から次へとこんなことを、と舌を巻く。文章、セリフもいい。
「ホーソーンハウスでは、すべてに意味がある」
「おじいちゃんは君に財産を遺した。で、ぼくたちに遺したのは君」
「ゲームのはじめに、じいさんはいろんなアイテムを並べるんだ。釣り針、値札、ガラスのバレリーナ、ナイフ」
「君はガラスのバレリーナ、またはナイフだ」
「わたしは勝ちたい」
“ジェットコースター・ミステリー”のお手本のような快作。三部作だそうで、第二弾がまちどおしい!
ページをめくるたびに、深まる謎と秘密が折り重なっていく、レガシー・ゲーム・ミステリー!
紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
見知らぬ大富豪から、莫大な遺産を相続した女子高生。
一夜にして激変した生活に、迷いとまどう気持ちが、肌に伝わってくるようでした。
そして、富豪一族である4人の御曹司との、遺産をめぐる謎解きに、ドキドキがヒートアップ!
ページをめくるたびに、深まる謎と秘密が折り重なっていく、レガシー・ゲーム・ミステリー!
バトルあり、ラブあり、推理あり。
ワクワクがあふれた宝石のような、エンタテインメントが盛り込まれた物語に、どんどん魅了されました。
さらに、クライマックスで明らかになった真実に、えっ…!?と衝撃の鳥肌が立ちました…!
もう、まだまだ読みたい気持ちが、加速するラストに大興奮です!
熱狂の500万部超えの輝きに、ノックアウトされました!
読み終えたばかりですが、もう次巻が、待ちきれません。
求める答えを探すように気が逸り、ページをめくる手が止まらなかった。
未来屋書店大日店 石坂華月さん
底辺を歩かずにはいられなかった環境から一転、降って湧いた富豪からの遺産相続がら始まる夢のような物語の始まり。
縁もゆかりも無い相手からの好意としては、莫大すぎる遺産、新しい生活を強いられながら「なぜ私に?」とエイブリーと共に私もその謎を、その理由を探っていきました。
富ある先には勿論、その血族たちが待ち構える。
何やら魅力的な麗しいホーソーンの孫の四兄弟、ときめく豪邸、ハイソな高校への転入とわくわくする展開が待ち受け、その反面、敵か味方か半信半疑になりながら物語を追っていきました。
ある一人の女性の存在がどう関係していくのか、彼等の抱えている問題は何なのか。
お祖父様の意図とは?!求める答えを探すように気が逸り、ページをめくる手が止まらなかった。
あのメッセージの意味が分かった瞬間、胸がギュウと締めつけられてしまった。
2巻、3巻と続編があるんですね!!これは楽しみなシリーズの開幕です。
あっという間に引き込まれるスタートから飽きを感じさせない展開のスピード感。分かりやすい表現だが先の展開はこちらの予想を超えてくる。
くまざわ書店 調布店 柴崎莉沙さん
あなたは億万長者になったら何がしたいですか?
兎にも角にも頭が切れるちょっと捻くれたかわいい主人公と、個性が立ちすぎるあまりに最早「魑魅魍魎」といった個性あるキャラクターたち。休む暇を与えず溢れる大小様々な推理のピース。
こんなの余りにも面白すぎる……!!!
あっという間に引き込まれるスタートから飽きを感じさせない展開のスピード感。分かりやすい表現だが先の展開はこちらの予想を超えてくる。
何とも楽しめる作品でした。
ちなみに私は億万長者になったら大きな切り株をテーブルに、読書が楽しめる図書室を作ります。あれ、いいね……。
恋模様も含め人間関係に目が離せないシンデレラロマンスミステリー
元 明林堂書店南宮崎店 河野邦広さん
ゲーム好きのエイブリーはホームレスの支援にも熱心な極普通のハイスクールの学生。唐突に校長に呼び出され人生が一変する・・・。
現代版「シンデレラ」ともいうべき物語だが、夢見心地どころか人狼ゲームに放り込まれたような塩梅だ。眉目秀麗な四兄弟を含め、多々に個性的な人々に囲まれた新たな生活は期待よりも不安がつきまとうようだ。理由を求めるうちに次から次へと湧いてくる疑問に、誰が味方か敵かわからないままでさらにはあの人まで疑わしく見えてきてしまうスリリングな展開に目が離せない。パズルのような謎解きが逆に落ち着かせる一因になっているように見えてしまうのはうがちすぎか。
さらなる疑問が立ちふさがりつつ、恋模様も含め人間関係に目が離せないシンデレラロマンスミステリー第1巻。
謎めいたイケメンたちに翻弄されるエイブリーにハラハラ。敵対しながらも惹かれてしまうじれったいロマンスが楽しい。
レビュアー O.Hさん
主人公の女子高生エイブリーは母親を亡くし父親は行方不明という不幸な境遇ながら、奨学金を貰って大学へ進学しようと頑張っているしっかり者。ところがある日、見ず知らずの大富豪の遺産の相続人に指名されていたことがわかり、巨万の富を手にすることに。但し相続するためにはその富豪一族の住む広大な屋敷で一年間暮らすことが条件となっていた。彼女を敵視し、遺産を取り戻そうと画策する一族の人達に脅かされながら、自分に遺産が託された理由を探るエイブリーの奮闘を描いたYA小説。
謎を解くために、彼女は富豪の孫息子の4兄弟とともに手がかりを追い始めるが、彼女と同年代のこの美形揃いの兄弟には何やら秘密があるようで、謎めいたイケメンたちに翻弄されるエイブリーにハラハラ。敵対しながらも惹かれてしまうじれったいロマンスが楽しい。
富と権力を持つ一族の後ろ暗い秘密に興味をそそられ、一夜にして超リッチなセレブになったエイブリーのシンデレラストーリーに心を躍らせつつ、隠し部屋や秘密の通路等、様々な仕掛けのある巨大な屋敷を探索して手がかりを見つけ出すゲーム感覚の謎解きを楽しんでいると、あっという間に読み終えていた。解き明かすべき謎がまだ多く残っているし、三角関係に発展しつつあるロマンスも気になるので次作が待ちきれない。
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『相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言』
ジェニファー・リン・バーンズ 著
代田亜香子 訳
四六判並製 424頁
本体1900円+税
購入サイト
著者:ジェニファー・リン・バーンズ
オクラホマ州タルサ生まれ。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家であり、日本初紹介となる本書『相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言』(全三部作)のほか、『GRANDEST GAMES』シリーズなど20冊以上もの作品を世に出し、今なお新たな物語を紡ぎ続けるロマンス&ミステリーの旗手。2012年にイェール大学で博士号を取得し、長年にわたり心理学とプロフェッショナル・ライティングの教授として教鞭をとった。
訳者:代田亜香子(だいた あかこ)
神奈川県出身。立教大学英米文学科卒。英米文学翻訳家。代表作に「プリンセス・ダイアリー」シリーズ(静山社)、「アリー・フィンクルの女の子のルール」シリーズ(河出書房新社)、「メディエータ」シリーズ(理論社)、「ペンダーウィックの四姉妹」シリーズ(小峰書店)、「ひみつの地下図書館」シリーズ(ほるぷ出版)、『モアナと伝説の海2』『リトル・マーメイド』『バズ・ライトイヤー』『ベイマックス』『塔の上のラプンツェル』(小学館)などのディズニー/ピクサー作品の邦訳など多数。