

character illust:丹地陽子
世界500万部突破!
謎解き×ロマンスミステリー、待望のシリーズ第2巻!
亡き大富豪トバイアスが仕掛けた暗号を解いたものの、エイブリーが相続人になった理由は謎のまま。そんな中、トバイアスが遺したあらたな謎解きゲームが出現する! 複雑に入り組んだホーソーン家の血統の謎があきらかになると同時に、エイブリーの出生に大きな秘密が隠されていることがわかり……。スリルとアクションが魅力の、謎解きミステリー第2巻!
今度の舞台はアメリカ全土!
亡き大富豪が仕掛けた謎解きゲームはまだまだ続く。
亡き大富豪が仕掛けた次なる謎解きゲームのヒントは、全米各地に散らばっていた。しかしエイブリーは相続条件として、大富豪邸ホーソーンハウスに1年間住み続けねばならず、しかもホーソーンハウスを離れる事ができるのは月に3日間だけである事が判明。エイブリーは4人の御曹司たちと協力して、広大なアメリカ大陸を舞台にした危険な謎解きゲームに挑む!
主な登場人物
グラムス姉妹
コネチカット州に住む母親違いの姉妹

エイブリー・カイリー・グラムス
コネチカット州に住む十七歳の女子高生。「九十八点じゃなくて八十点でいいから、そのぶんの労力でバイトのシフトを増やす」。そんな効率的な思考を持つ半面、いざとなったら度胸満点の行動力を見せる。見ず知らずの億万長者の遺言により、自身が相続人になったことから人生が急展開!

リビー・グラムス
エイブリーの姉(二十四歳)。パンクとゴスファッションを愛する老人介護施設の職員。「二年前にママが死んで、まだ未成年のわたしをリビーが面倒みるといいだしたときは誰もがビックリした。リビーはまだ若いし、生活もギリギリだったから。でも、それがリビー。愛情にあふれてる」(エイブリー談)
ホーソーン四兄弟
大富豪トバイアスの四人の孫。父親は全員違う

グレイソン・ダベンポート・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人で、母の期待を背負った冷静沈着な次男(十九歳)。家族思いの一面を持ち、突然現れたエイブリーを疑う。「わたしは、家族を守るためならなんでもする。君がここでどんなゲームをしようとも、どんなに長くウソをつき続けようとも……必ず真実を突きとめる」

ジェイムソン・ウィンチェスター・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人。謎解きが好きな奔放な三男(十八歳)。一夜にして相続人となったエイブリーに興味を持ち、一緒に祖父トバイアスが遺した謎に挑む。「ぼくは、君がおじいちゃんの最後の謎かけだって、解かなくちゃいけない最後のパズルだって思ってるんだ」

アレクサンダー・ブラックウッド・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司の一人で愛称はザンダー。気まぐれで自由人の四男(十六歳)。天才肌で発明好きで、一族のビジュアル担当を自負するが身だしなみは全然気にしない。「ぼくってさ、人間ピタゴラ装置なんだ。簡単なことをやたら複雑な方法でやる傾向にある」

ナッシュ・ウェストブルック・ホーソーン
大富豪ホーソン家の御曹司四兄弟の長男(二十五歳)。相続については達観し、状況を見守るカウボーイ。なぜかリビーのことを気に掛ける。「オレは金は欲しくない。欲しいと思ったこともない。オレからすれば、こんなもん、報いを受けて当然のヤツらを宇宙がからかってるみたいなもんだ」
その他の登場人物
ホーソーン家の人々
テキサス州の通称ホーソーンハウスの住人たち
トバイアス・タッターソール・ホーソーン
七十八歳で死去。莫大な遺産をエイブリーに譲った、全米で九番目に裕福な大富豪。ゲームやからくりをこよなく愛していた。
ナン
トバイアスの義理の母。ザンダー曰く「この屋敷の伝説のオンナ」
スカイ・ホーソーン
トバイアスの娘で四兄弟の母親。奔放なふるまいで周囲を振り回す
ザラ・ホーソーン・カリガリス
トバイアスの娘。スカイの姉。エイブリーを敵視する
ティア・カリガリス
ザラの二番目の夫コンスタンティンの姪。エイブリーと同じ学校に通う
トビー・ホーソーン
トバイアスの息子。若いころに事故死したらしい
ラフリン夫妻
ホーソーン家に古くから仕え、身の回りを世話している
エミリー・ラフリン
ラフリン夫妻の孫。姉妹の姉。十七歳のときに死去
レベッカ・ラフリン
姉妹の妹。エイブリーと同じ学校に通う。おとなしく内気な性格
エイブリーを取り巻く人々
ジョン・オーレン
ホーソーン家の警備隊長。現在はエイブリーを警護している
アリサ・オルテガ
マクナマラ・オルテガ・アンド・ジョーンズ法律事務所の弁護士。相続人であるエイブリーをサポートする
リッキー・グラムス
グラムス姉妹の父。現在はミシガン州で酒浸りの毎日
ドレイク
リビーの元カレ。暴力的で姉妹につきまとう
マキシーン・リュウ
遠隔地に住むエイブリーの親友。愛称はマックス。アジア系のしつけが厳しい家庭に育つ
人物相関図
第3巻『最後の賭け(仮)』2026春 刊行予定!
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著者:ジェニファー・リン・バーンズ
オクラホマ州タルサ生まれ。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家であり、日本初紹介となる本書『相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言』(全三部作)のほか、『GRANDEST GAMES』シリーズなど20冊以上もの作品を世に出し、今なお新たな物語を紡ぎ続けるロマンス&ミステリーの旗手。2012年にイェール大学で博士号を取得し、長年にわたり心理学とプロフェッショナル・ライティングの教授として教鞭をとった。
訳者:代田亜香子(だいた あかこ)
神奈川県出身。立教大学英米文学科卒。英米文学翻訳家。代表作に「プリンセス・ダイアリー」シリーズ(静山社)、「アリー・フィンクルの女の子のルール」シリーズ(河出書房新社)、「メディエータ」シリーズ(理論社)、「ペンダーウィックの四姉妹」シリーズ(小峰書店)、「ひみつの地下図書館」シリーズ(ほるぷ出版)、『モアナと伝説の海2』『リトル・マーメイド』『バズ・ライトイヤー』『ベイマックス』『塔の上のラプンツェル』(小学館)などのディズニー/ピクサー作品の邦訳など多数。