韓国の著名な英米ミステリー文学翻訳家パク・サノの初長編小説。
魅力的な女性アランに淡い恋心を抱く学生ソヌ。ある日、アランは娘ヨヌをのこし、忽然と姿を消してしまう。アランが失踪してから10年以上が経過するもアランの行方を追い続けるソヌのもとに、アランそっくりな女性ジアが現れるが…。
ソヌ、アランの娘ヨヌ、そしてアランの姉アナン。それぞれの思いと過去の記憶とが複雑に絡み合い、徐々に真相が明らかになっていく…。互いの思いが交錯する複雑な人間模様、ラストに向かってスピード感を増していく展開、そしてどんでん返しの連続が小気味良い韓国発マルチアングルミステリー!
「アラン、いったいどこにいるの」
「ママ、ママ、ママ、どこなの?」
「アラン、どうして君がそこにいるんだ!」
いやあ、すごく面白かったです…!! めまぐるしく時空が変化する展開に惹きこまれ、章ごとに主人公が代わり謎が明かされていく物語、無我夢中で読みました!──装画家 遠田志帆(読後メールから引用)
【目次】
プロローグ
一章 ソヌ
二章 アナン
三章 ヨヌ
四章 別荘の夜
エピローグ