【概要】
作曲家、脚本家、演出家、プロデューサーがなぜこの作品を作ったのか。彼らの役割や人間関係はどのようなものだったのか。ミュージカルだけではなく、音楽界やヒット曲が生まれる構造、バックステージを知ることで、ショウ・ビジネスの理解が深まる一冊。
【主な内容】
■act.1 アプローズが聴こえてくる
・『ライオンキング』と映画「タイタス」をくらべれば
・『コンタクト』で見せたストローマンの志
・夢開いた『ヘアスプレイ』の主演女優ウィノカー
・新たなミュージカル表現『アヴェニューQ』と『ビッグ・リバー』
・レッドグレーヴに惹かれ、『夜への長い旅路』を見る
・世紀のプロジェクト『メリー・ポピンズ』
・『マンマ・ミーア!』新しいミュージカル時代の夜明け
■act.2 ショウ・ビジネスよ永遠に!
・旬の舞台演出家S・メンデス、映画に初挑戦
・ヌードで競った『卒業』vs『ブルールーム』
・『アイーダ』はなぜノミネートもされなかった?
・S・ストローマン、看病と稽古の苛酷な日々
・『コンタクト』主演俳優はダンスべたがいい
・『プロデューサーズ』の原点は『エニシング・ゴーズ』!?
・『ドリームガールズ』でふくらんだゲフィンの夢
・都会の暗部をえぐり出す『成功の甘き香り』
・『ボンベイ・ドリームス』の音楽は日本民謡を連想させる
・六〇年代ノスタルジア、『ヘアスプレイ』が大ヒット
■act.3 ショウ・ビジネス
―PEOPLE COME, PEOPLE GO―
*登場人物五十音順 イアン・グレン/イヴ・サン・ローラン/池畑慎之介/市村正親/稲本 響/岩谷時子/植草甚一/エルトン・ジョン/岡 幸二郎/甲斐正人/金森 馨/木村信司/グレゴリー・ハインズ/黒柳徹子/越路吹雪/シェイクスピア/ジェリー・ミッチェル/ジェリー・ロール・モートン/ジャニー喜多川/ジョーイ・マクニーリー/ジョン・ケアード/ゼロ・モステル/高畑淳子/デイヴィッド・ルヴォー/ティム・ライス/デール・ワッサーマン/テレンス・マクナリー/ニコール・キッドマン/バズ・ラーマン/ハロルド・プリンス/東山紀之/ピーター・アレン/フランコ・ゼフィレッリ/古川ロッパ/別所哲也/マイケル・ベネット/マリア・カラス/マレーネ・ディートリッヒ/森繁久彌/ローラ・ミッシェル・ケリー/ロン・リチャードソン
■act.4 気分のよい瞬間
・『WEST SIDE STORY』にも二十一世紀の風が…
・水準高かった『42ND STREET』ツアー版
・『ポーギー&ベス』には起伏に富んだドラマがある
・映画「オペラ座の怪人」をめぐる絵画のお話
■act.5 ブロードウェイ、ウエスト・エンド 二〇〇四~〇六情報
『ウィキッド』『メリー・ポピンズ』『ビリー・エリオット』など
■あとがきにかえて
――映画「プロデューサーズ」のことなど